2005年12月21日
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■ 小学生の子供がいる親の9割が、子供の安全に「不安を感じる」と回答
■ 安全対策 親は「子供自身に注意事項を教える」、学校側は「防犯ブザーを持たせる」がトップ ■「行政・学校・地域社会・保護者」四者一体となっての子供の安全対策が望まれる 株式会社マクロミル(本社:東京都港区、社長:福羽泰紀)は、小学生の子供がいる全国の保護者(20歳以上男女)を対象に、「子供の安全に関する調査」を実施いたしました。調査手法はインターネットリサーチ。調査期間2005年12月14日(水)〜12月15日(木)、有効回答数は1038名から得られました。
小学生の子供がいる親の9割が、子供の安全に 「不安を感じる」と回答
小学生の子供がいる親を対象に、子供の安全に不安を感じることがあるか尋ねたところ、93%が「不安を感じる(非常に不安を感じる+やや不安を感じる)」と回答しました。また、不安を感じることは「不審者による犯罪」が95%とトップ、子供が危険な目に遭いそうな場所は「登下校時」が86%と最も高い結果となりました。
また、子供の安全を脅かす事件が増えている背景には何があると思うかを自由回答形式で尋ねたところ、「インターネットによる情報の氾濫」「地域コミュニケーションの希薄化」「テレビ番組やゲームでの暴力的シーンの氾濫」「家庭環境の崩壊」「不審者を取り締まる法整備の不徹底」というキーワードが多く挙げられました。
Q.あなたはお子様の安全に不安を感じることがありますか?(単一回答)
全員(n=1038)
Q.自宅外でのお子様の安全について、不安を感じるのはどのようなことですか?(複数回答)
子供の安全に不安を感じると回答した人(n=962)
Q.子供が危険な目に遭いそうな場面はどこだと思いますか?(複数回答)
全員(n=1038)
安全対策 親は 「子供自身に注意事項を教える」 小学校は 「防犯ブザーを持たせる」がトップ
子供への安全対策として家庭で実施していることを尋ねたところ、1位は「(知らない人についていかないなど)注意事項を話して聞かせる」(76%)、2位「子供の外出先を必ず把握する」(69%)、3位「防犯ブザーを持たせる」(60%)となりました。
また、子供が通っている小学校が講じている安全対策を尋ねたところ、1位は「防犯ブザーを持たせる」(51%)、次いで2位「不審者情報の共有」(45%)、3位「教職員・保護者による地域パトロール」(43%)という結果になりました。
家庭では子供自身で防衛できる術を教え、学校では防犯ブザーなど子供の自衛手段を講じながら、大人同士横のつながりを活かし子供を守る方法を採っているようです。
子供の安全について 「地域社会・保護者(PTA)・行政・学校」 四者一体の対応が望まれる
子供の安全対策は誰(どこ)がリードしながら取り組む内容だと思うか尋ねたところ、「地域社会」(66%)、「保護者(PTA)」(61%)、「行政」(60%)、「学校」(59%)の4つがほぼ同率に並ぶ結果となりました。
子供の安全に関する対策として、「家庭の教育力がかなり落ちてきているので、家庭での教育を支援するような法律が必要」(42歳・男性・岩手県)、「子供自身に防犯の注意点を理解させ、あとは常日頃の保護者、学校、地域の人達が目を光らせて子供たちを守ることが一番」(34歳・女性・埼玉県)、「行政はスクールバスなどの設置、地域社会では高齢者などによる登下校時の監視、親も協力し合っての送り迎えなど守る側の整備が必要」(49歳・女性・大阪府)といった意見があがりました。
家庭内だけで子供を守ることに限界を感じている保護者がいる一方で、学校や行政だけに任せておけないと感じている保護者も多く、「地域社会・保護者(PTA)・行政・学校」四者一体の対応が望まれています。
Q.子供の安全対策は誰(どこ)がリードしながら取り組む内容だと思いますか?(複数回答)
全員(n=1038)
Q.子供の安全に関する対策方法やご意見など自由にご記入ください。(自由回答抜粋)
全員(n=1038)
本調査へのリンクはフリーです。
データを転載・引用する場合は、マクロミルの調査であることを明記してください。 |