公開調査データ
2014年の花粉症に関する実態調査
2014年05月12日
トピックス
- 今年、花粉症を発症したのは41% 花粉飛散量の多かった2013年調査と比較すると4ポイント減少
- 今年、花粉症症状があった人の三大症状は「鼻水」86%、「くしゃみ」80%、「目のかゆみ」77%
鼻症状有訴者は95% - 花粉症有訴者の花粉対策は「マスク使用」62%がトップ
処方薬の利用者は38%、市販薬の利用者は36%と同程度
効果感は処方薬、市販薬を問わず薬剤の効果感は7割を超えて高い - 花粉症有訴者のうち、今年病院を受診したのは31%
「毎年行っているので」48%、「医者の診察をしてもらいたいので」36%などが主な理由
非受診理由は「それほどひどい症状ではない」42%「市販薬で対応できる」36%「病院に行くのが面倒なので」34%
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:杉本哲哉)は、2014年の花粉症の実態と対策について、全国の20~69歳の男女を対象に調査を実施しました。調査手法はインターネットリサーチ。調査期間は2014年4月17日(木)~4月21日(月)。有効回答数は989名。
調査概要
調査方法 | : | インターネットリサーチ |
---|---|---|
調査対象 | : | 全国20-69歳 男女 今年、または昨年花粉症を発症した者 |
調査日時 | : | 【事前調査】2014年4月14日(月)~4月16日(水) 【本調査】2014年4月17日(木)~4月21日(月) |
有効回答数 | : | 【事前調査】5,000サンプル(人口構成比にあわせて回収) 【本調査】989サンプル(スクリーニング結果より有訴者比率にあわせてウェイト集計) ![]() |
調査機関 | : | 株式会社マクロミル |
調査結果概要
今年、花粉症を発症したのは41% 花粉飛散量の多かった2013年調査と比較すると4ポイント減少
人口構成比にあわせた5,000サンプルに花粉症の症状有無を尋ねたところ、2014年に花粉症を発症したのは41%でした。花粉量が多かった2013年調査と比較すると4ポイント減少しています。(2013年調査は3,000サンプル)【図1】

今年、花粉症症状があった人の三大症状は「鼻水」86%、「くしゃみ」80%、「目のかゆみ」77%
鼻症状有訴者は95%
今年、花粉症を発症した人に症状の種類を尋ねると、三大症状は「鼻水」86%、「くしゃみ」80%、「目のかゆみ」77%でした。
「鼻水」「くしゃみ」「鼻づまり」のいずれかの鼻症状がある人は95%と、花粉症=鼻の不快症状と定着しているようです。このほか、「喉の痛み」「肌荒れ・肌のかゆみ」「頭痛・だるさ」も3割前後が感じています。【図2】

花粉症有訴者の花粉対策は「マスク使用」62%がトップ
処方薬の利用者は38%、市販薬の利用者は36%と同程度
効果感は処方薬、市販薬を問わず薬剤の効果感は7割を超えて高い
今年または昨年、花粉症を発症した人に、実施したことがある花粉対策を尋ねたところ、「マスク使用」が62%と最も多く、一人平均2.8個の対策を行っていました。
今年、処方薬や市販薬(内服、点鼻、点眼のいずれか)を利用したのはそれぞれ4割弱で、処方薬と市販薬を併用しているのは全体の1割程度でした。最も多い組み合わせは「処方の鼻炎薬」+「市販の花粉用目薬」でした。
また、ここ数年広告などの露出が増えている「花粉対策メガネ」の使用率は8%にとどまっています。
これまでに行った花粉対策について効果感(「効果があった」+「やや効果があった」)を確認すると、最も効果感が高かったのは「処方された鼻炎薬」85%、「市販の鼻炎薬」83%、「処方された花粉用目薬」82%、「処方された点鼻薬」77%と薬剤の効果は処方薬、市販薬を問わず7割を超えて高い効果感が得られています。【図3】

花粉症有訴者のうち、今年病院を受診したのは31%
「毎年行っているので」48%、「医者の診察をしてもらいたいので」36%などが主な理由
非受診理由は「それほどひどい症状ではない」42%「市販薬で対応できる」36%「病院に行くのが面倒なので」34%
今年または昨年花粉症の症状があった人の中で、花粉症で病院を受診したのは31%でした。そのうち初期治療を受けたのは半数弱の14%でした。【図4】

受診者の受診理由としては「毎年行っているので」48%、「医者の診察をしてもらいたいので」36%といった理由が上位で、「市販薬は効かないと思うので」19%、「市販薬を使ったが効かなかったので」11%といった市販薬に対するネガティブな項目は相対的に低位でした。【図5】
一方、非受診理由では、「それほどひどい症状ではなかったので」42%、「市販薬などで対応できると思ったので」36%といった理由が上位のほか、「病院に行くのが面倒なので」34%、「病院に行っても完治するわけではないので」21%となり、病院に対して一定のハードルがある様子がうかがえます。【図6】

【調査結果へのリンク・結果の引用・転載について】
本調査へのリンクはフリーです。
データを転載・引用する場合は、マクロミルの調査であることを明記してください。